認知症の苦難をVRで体験 長野県川上村の中学生

認知症への理解を深めてもらおうと、川上村は11日、バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)の映像を通して認知症の人が見ている世界を疑似体験する講習会を開いた。

 午前中は中学3年生約50人が受講。生徒たちが360度見渡せるゴーグル型の機器とヘッドホンを着けてしばらくすると、会場のあちこちから「うわー怖い」「落ちそう」という声が上がった。

 生徒たちが見たのは高いビルの屋上の端に立つ自分だ。耳元で「右足から下りますよ」などと促す声が聞こえるが、足がすくんで動けない。場面が一転して、自分が自動車から降りようとしていることに気づく。

空間認知能力に障害のある「視空間失認」という症状だという。